直線カット性に優れた易開封性フィルム『カラリヤン®Y』
高密度ポチエチレンを素材とし、横方向(TD方向)の直線カット性に優れたラミネート用フィルムです。プラスチックフィルムの延伸技術は、一般的に透明性・ガスバリア性・耐衝撃性・引張強さ・光沢度などの物性向上を目的に行われますが、デンカは、ポリエチレンフィルムをT台で製造し、TD方向(横)に延伸することで分子を配向させる技術を確立しました。この独自の技術で付加価値の高い製品を作っています。
●食品衛生法、食品添加物等の規格基準(昭和34年厚生省告示370号)に適合しております。
<特 長>
1、横(TD方向)直線カット性に優れている。
直線カット性に優れ、横方向に対して直線的に簡単に引裂けます。AL・NY・OPP・PET・セロと多層積層しても直線カット性を発揮します。
2、コシが強い。
3、ひねり性に優れている。
4、防湿性・引張強さ・伸び・耐衝撃性に優れている。
無延伸ポリエチレン(以下LDPE)に比べて防湿性・引張り強さ・伸び・耐衝撃性などに優れています。
5、インラインでの使用が可能。
一般的にインラインで製袋する場合、縦延伸フィルムでは横方向への直線カット性が付与できずオフラインでの製袋となりますが、カラリヤンYはTD(横)方向に直線カット性があるため、インラインでの使用が可能です。
6、使用範囲が広い。
80℃までの耐熱性と-30℃までの耐寒性をもっています。尚、120℃前後付近で急速に熱収縮が始まりますので、加工時間・温度についてはご注意下さい。ヒートシールについては、高密度ポリエチレンの性質上シール強度は弱くなりますが、ヒートシール性樹脂(CP・LD)と積層することで良好なシールが可能です。
7、ラミネート加工しやすい。
複合素材として用途に応じて、PE・PET・AL・NY・紙・OPP・EVAとの押出しラミネート・ドライラミネートなどほとんどの素材とのラミネートが可能です。コロナ処理も両面コロナ・片面コロナどちらも可能です。
食品パッケージの易開封性が業界において求められています。カラリヤンYは、安全性・美観性・作業性の良さで採用され、切れにくい素材やタイトな包装にも最適です。食品業界全般でパッケージのユニバーサルデザインに貢献できるフィルムを提案していきます。
ひねり特性を生かし、花束包装、飴包装などに使用されています。印刷適性・フィルム強度がよく、機械適正面に優れています。また、透明性については透明度を上げたグレードのラインナップもございます。
テープ用ラミネート基材として梱包用テープ・養生用テープ・電気絶縁用テープなどの多種多様な用途で使用されています。
カラリヤンYを紙とラミネートすることで、紙の斜め切れを防ぎ、直線カット性を付与した製品に使用されています。また、離型紙や紙袋とラミネートした製品としても幅広く使用されています。
※カラリヤン®Yを使用したラミネート袋のお問い合わせは、お問い合わせフォームよりお問い合わせ下さい。